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  3. 2022.7.22

What makes a mother tongue?母語とは何か?

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私は最近、20年会っていなかった人と偶然会った:私の短大時代の中国語の先生だ。

驚いたことに、彼は私と、私がいたクラスのことを覚えていた。「あなたのグループには20人以上の学生がいました。学生数はその後、減り続けています」。

私たちは沈黙した。私たちはどちらも、中国語がシンガポールでますます人気が落ちている科目だと知っていた。中国語は、プライマリースクールとセカンダリースクール―日本の小学校から高校までに相当する―で第2言語として必修だ。しかし、ほとんどの生徒は、卒業した後、その科目をやめる。

私が学生だったとき、友人たちの多くは中国語はとても難しいと思っていた。他の全ての科目が英語で教えられていたのもよい助けにならず、たいていの学生には、中国語の授業以外で中国語を読んだり、書いたり、話したりする理由がほとんどなかった。さらに、表音文字のアルファベットを使う英語とは違って、中国語の文字は書くのが難しく、読み解くことがほぼ不可能になりうる。

中国語は今ではさらに人気が落ちている。友人たちのプライマリースクールに通っている子どもたちは、休日に出される中国語の宿題に涙を流していた。子どもたちは、エッセーを書くことを嫌い、口頭試験は拷問のように思える。中国語に特化した塾は3歳という低年齢から子どもたちを受け入れているが、全体的な言語能力はそれでも下向きのスパイラルに入っている。

教師や親たちはこのことを心配している。よく引き合いに出される1つの理由に思えるのは、英語が優勢になっていることだ。シンガポールの2020年の国勢調査によると、英語は今ではより多くの世帯において家庭内で最も頻繁に話されている言語だ。この傾向は、主要な民族グループの全てで全体的に観察され、標準中国語、マレー語、タミル語は人気を失った。

例えば、英語は中国系の民族グループの家庭で最も使われている言語として(2020年に47.6%)、標準中国語を上回った。これは、2010年の32.6%から増加した。それに一致して、中国系の家庭での優勢な言語としての標準中国語の使用は、2020年に40.2%に減少し、10年前の47.7%から低下した。

もし、子どもたちが英語だけを話して聞いて成長したら、中国語―一般に彼らの「母語」とされている―は、より「なじみがない」ように思える可能性が高い。実際、標準中国語はここではかなり最近の言語だ。シンガポールの中国語は、かつて、福建語、広東語、潮州語など、他の変種が話されていた。しかし、政府は1979年に、中国語の1つの標準形の採用を促すために「標準中国語を話そうキャンペーン」を立ち上げた。

興味深いことに、私のマレー系とインド系の友人の中には、自分の子どもに学校でマレー語やタミル語ではなく、中国語を学ぶように勧めている人もいる。彼らの願いは、自分の子どもがトリリンガル(3言語話者)になることだ。結局、別の言語を学ぶことは、単に新しい語彙を習得するためや仕事を得やすくなるためではないのだろう。言語は、私たちの目を別の世界と文化に開いてもくれる―だから多ければ多いほど楽しい、そう思わないだろうか?

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