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  3. 2023.1.13

Better late than neverたとえ遅くなったとしても

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メッセージが送られてから10年が経っていたとしても、あなたはそれに返信するだろうか?

私は返信して、そのおかげで何人かの旧友と驚くべき再会につながった。

ある日、私は仕事の取材をするために昔の連絡先を探してフェイスブックメッセンジャー(フェイスブックのメッセージ機能)の受信箱を隅々までチェックしていた。突然、10年前に受信した未読メッセージが目に入った。当時私は日本で仕事をしていて、セカンダリー・スクールとジュニア・カレッジからの友人であるC.が、いつ私がシンガポールに戻ってくるのかと尋ねていた。

彼からのメッセージをどうして見逃したのかは全く分からなかった。すぐに、私は謝るために返信をした。私たちはチャットのやりとりを初めて、C.は会うことを提案した。私たちは共通の友人2人であるL.とH.にも一緒に会おうと声をかけた。私たち4人が最後に会ったのは、私たちの誰も思い出せないくらい前だった。学校の制服をまだ着なければならなかった頃の可能性が高い―20年以上前だ。

旧友と会うと、初めて知り合ったときにすぐにタイムスリップすると言う人もいる。確かにそんな感じがした。私たちはタイ料理店で気楽な夕食を囲みながら近況を話し合い、連絡が途絶えていたことがうそのように会話は遠慮なく進んだ。学生時代と同じように皆でしゃべって笑えたことがうれしかった。

私はC.に、どうして突然10年前に私にメッセージを送ったのか尋ねた。彼は結婚式に私を招きたかったのだったと判明した。彼は笑って、私の遅れた返信に驚いたと言った。「メッセージを見落とすことはあることだけど、10年経ってから返信するというのはなかなかない! ほとんどの人はたぶんただ無視するよ」。

他の2人もうなずいた。それで私は考えさせられた。私が返信をすることは本当に珍しいことなのだろうか? 私は単に、そうするのは丁寧なことだと思った―遅くなったとしてもしないよりは良い。それに、私の方での完全な見落としだったので、私がC.をわざと無視したと思われたくなかった。

友人たちが、私が返信したのは変わっていると思ったとしても、私は返信して良かったと思う。最初の集まりの後、半年以内にさらに2回会った。私たちは他の旧友も呼んで、その集まりは8人に増えた。私たちの人生はとても異なる道を進んできていて、みんな教育や航空業界、医療関係、メディア関係を含め、とてもさまざまな業種で働いているが、学校時代の思い出と共通の体験は私たちをグループとして結び付け続けた。

結局、それでどうなるかは全く分からないのでは? 遅過ぎる返信に思えたことが、新たな始まりと再会のきっかけになった。

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