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  3. 2023.3.17

Child-friendly cities子どもに優しい街

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シンガポールが特に子どもに優しい街だとは思ったことがなかった。だから、シンガポールに移住した日本人のお母さんからのとても好意的なコメントを読んで驚いた。

彼女はインスタグラム投稿で、電車やバスで、知らない人が彼女と息子に席を譲ってくれることにうれしい驚きを感じたと書いていた。彼女がベビーカーを押しているのを見掛けた人は、ドアを開けて待っていてくれるという。

彼女の経験では、シンガポールの人々は子どもに出会ったときに笑顔や好意を惜しみなく向けてくれる。レストランのスタッフは、キャンディやちょっとしたおもちゃか小物を手渡し、彼女の息子に話しかけてくれる。

彼女が書き表していたことは、実際にシンガポールではよくあることだ。私が幼いおいとめいを連れ歩いていたとき、知らない人たちが彼らに話しかけたり、「どこに行くの?」や「いくつ?」などといった簡単な質問をしたりした。人々は比較的、忍耐強く、寛容な傾向もある。

わざわざ親切をしてくれる人もいる。例えば、トイレに行くために並んでいるとき、子どもが一緒にいるのを見掛けると、先に行かせてくれる人もいる。

これまでこういったことをあまり考えたことがなく、幼い子どもを連れて旅したこともなかったので、私は他の都市もたぶん似たようなものだろうと思っていた。しかし、海外へ家族旅行に行ったことがある母親である友人は、かなり違った経験をした。

最近、8歳の子どもと日本を旅行したシンガポール人のある友人は、駅が特に大変だったと言った。ラッシュアワーを避けてはいたが、それでも子どもが安全で近くにいることを確認しながらスーツケースを運んで階段を上るのは困難だったそうだ。一度、彼女は滑って転んでしまった。通勤客が続けて通り過ぎていく中、誰も彼女に注意を向ける人はいなかった。私たちは、シンガポールでこういうことが起こったとしたら、人々は助けようとして手を差し伸べただろうかと思わずにはいられなかった。

元同僚は、パリで子どもと外で食事をしていたとき、娘が公共の場で度々かんしゃくを起こしたため、批判されたような感じがしたと話していた。対象的に、フランス人の子どもたちはとても行儀がよかった。高級店での食事を楽しんだ別の友人はソウルで、子ども連れだと分かると数店のレストランに断られた。「それほど子どもに優しくない都市もある」というのが私が聞いた一般的な見解だった。

社会文化的な要素が影響を及ぼしていたり、「子どもに優しい」の意味がその人の出身地によっても異なるのだろうと思う。例えば、小さな子にあいさつをしたり、キャンディーをあげたりするのは、優しい行動に見えるかもしれないが、押しつけがましいと思う親もいるかもしれない。混雑した電車で子どもに席を譲るのは思いやりがあるように見えるかもしれない―それとも出しゃばった行為に見えるかもしれない。しかし、ほとんどの場合、親しみを込めた笑顔と、手助けはきっと害にはならないだろう。

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