1. ホーム
  2. 記事全訳
  3. 2023.4.28

Staying in touch接触を保つということ

このページを印刷する

現代的な便利さを当たり前のように思うことは簡単だが、21世紀において(自分の出身の)国外に住んでいる人はとても恵まれていることをしばしば再認識させられる。

Eメール、ソーシャルメディア、ビデオチャットアプリは、故郷の友人や家族と連絡を取り続けることを容易にする。飛行機の国際便は高価かもしれないが、それでもやはり、旅行の選択肢は豊富にある。お気に入りのスポーツチームをフォローしたり、お気に入りのおやつを発送してもらうといった単純なことですら、現代の技術やサービスによって可能になる。

少し前までは、国外に住んでいる人々は、愛する人たちと連絡を取るのに手紙やテレホンカードに頼っていた。日本に住んでいる私の元同僚は、インターネットが出現する前、米国に住んでいる彼の両親は彼のお気に入りのフットボールチームの試合の数週間前のビデオテープを彼に送ってくれていたものだと私に話した。

ストリーミングサービスのおかげで、私は愛するモントリオール・カナディアンズのホッケーチームをテレビでライブで観たり、あるいは、電車や公園でスマートフォンで観ることすらできる。ある冬の日、私は彼らが重要なゴールを決めるのをスキーのリフトに乗りながら観た。

デジタル時代において日本に住みながら私が享受できる便利さがどれほどのものかということを実感したのは、長崎と出島史料館への最近の旅行中だった

もともと人工的な島である出島は、日本の鎖国の時期において外国人に開かれた唯一の場所だった。出島は標準的なサッカーの球技場よりもわずかに大きく、江戸時代のほとんどの間、オランダの商人たちにとって交易所としての役割を果たした。当時、それは日本にとって、外の世界との主な接触場所だった。

この小さな場所を構成する、復元され、再建築された建物を見て歩いていると、ここに何ヵ月や何年も続けて住んでいたオランダの商人たちがどれほど退屈していたに違いないかを考えずにはいられなかった。確かに、本やゲームはあった ―オランダ人によって日本に持ち込まれた多くのもののうちの一つであるビリヤードを含めて。

また、時にディナーパーティやおそらくかなりのアルコールもあり(ビールはオランダ人が日本に持ち込んだと思われているもう一つのものである)、それは暇をつぶすのに役立っただろう。しかし、そこから出て、美しい長崎の景色を探索したり、日本のユニークな文化や食事を発見できないことは、私だったら同じところに閉じ込められて気が変になっていたことだろう。

それに、故郷の人たちと連絡を取り続けるという問題もある。

ストリーミングやビデオチャット、あるいはビデオテープすらなく、こうした商人たちのオランダとの唯一のつながりは、年にほんの一握りの数の船で到着する人々だった。

だから、次回、私のホッケーのストリーミングがうまくいかなかったりビデオチャットに接続できないとき、私はきっと故郷からわずかなニュースが届くのを何ヵ月も辛抱強く待っていたこうしたオランダの商人たちのことを思い出すことにしよう。

英文記事を見る

学校・企業向け団体利用ついて 詳しくはこちら

定期購読申込み定期購読申込み無料試読申込み無料試読申込み

Alpha Online ログイン

初回ログインの手順はこちらをご確認ください。

ID・PW・Passコードをお持ちの方

ID(メールアドレス)
パスワード

パスワードをお忘れですか?

Alpha Passコード

※Fujisan以外でご購読の方は初回にメルマガ会員登録を行い、ログイン時にID・パスワード・Passコードの入力が必要です。

Passコードとは?

紙面2面の下部に記載され、毎月更新されます。

メルマガ会員へのご登録
※新聞を購読していなくても登録できます

メルマガ会員になると、毎週の見どころを紹介するメルマガが届くほか、Alpha Onlineの英文記事を月5本までお読みいただけます。

メルマガ会員登録

※Fujisanマガジンサービスの提携サイトにてご登録となります

閉じる

定期購読申込み無料試読申込み

定期購読申込み無料試読申込み