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  3. 2024.12.6

Our new home新しいわが家

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大学へ行くために実家を初めて離れて以来、3つの国の7つの都市と町で10のアパートに住んできた。

なので、私は1つの場所に根を下ろすタイプではなかったと言えるし、現状に満足するのではなく、次の場所と次の冒険を探すという癖が抜けなかった。20代のときは、いつかタイのビーチに住んでみたいとか、次はノルウェーの自然の中に暮らしてみたいとか、空想したものだ。

私が日本へ来たのは妻が主な理由だが、そうした冒険心のようなものも一因だったと思う。
しかし、この秋、大阪でマンションを3年間借りた後、私たちは家を買った。

娘の成長は早く、両親は私たちのところへ定期的に長期の訪問をしてくれていて、私たちはもう少しスペースが必要だという結論に至った。妻が第2子を妊娠していて、それもまたもっと広い家に引っ越す動機になった。

荷物を詰めたり、これまでの家を掃除したりして慌ただしい数日間を過ごした後、私たちは、わが家に落ち着き始め、引っ越す決断をして良かったと思っている。

だが、家を所有するまでの移行は全くスムーズだったとは言えない。

1つに、私は家庭内の修理が得意な人にはほど遠く、イケアの新しい家具をいくつか組み立てることでさえもちょっとした難題だった―でも、誇りを持って、それも上手になってきたと言える。

私たちの家は、広い公園に近いので、この地域にいる羽の生えた住人はごみの日に軽んじられるものではないということも学んでいる。

実は、道向こう側に住むご近所さんはドアの呼び鈴を鳴らして私に自己紹介をしてくれて、親切にも、カラスが私たちのごみをつついていると知らせてくれた。そのごみは車道から車庫までの私道と玄関中に散乱していた。

1日か2日経って、私は近所の人たちにきちんとしたあいさつをしに行ったときにその惨状について謝ると、みんな同じような経験をしていると教えてくれた。どうやら、カラスはみんなと同じようにごみの日のスケジュールを知っているようなので、カラスからごみをかわす期待はほとんどできない。これからは私たちのごみは全部、頑丈なプラスチック製のごみ箱に入れられることになる。教訓を得た。

それでも、失敗はさておき、新しい場所に落ち着いてかなり満足している。

当分の間はここが私たちの家になるという考えについてはいいものがある。

30代後半に突入して、私はもう次の都市や次の国へ向かうことを検討する必要性を感じていない。それはつまらなく聞こえるかもしれないが、私を何よりもわくわくさせているのは、新しく発見された安定の感覚だ。

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