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  3. 2025.1.3

Embracing my greys白髪を受け入れること

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「まだそんなに若いのに、こんなにたくさんの白髪があるなんて!」

「白髪がこんなに多くなったのはいつだったの?」

「どうして白髪を染めていないの?」

「ハイライトを入れてみたらいいと思いますよ。そうすれば、白髪が出てきてもそれほど目立って見えませんし」。

最後の発言は、ヘアスタイリストからのものだった。彼女は多分、その意図はなかったのだろうが、それを聞いて私はそれは無駄なことだと気付いた。

しょせん、私の白髪は生え続け、しかも加速度的に生えていくだろう。確かに、髪を染めて、3ヵ月かそこらごとにハイライトを入れることはできる。しかし、毎回1、2時間もサロンの椅子に座っていなければいけないのは嫌だ。それに、私の髪と頭皮が刺激の強い化学薬品にさらされるのを考えると心地悪く感じる。

私は自分で染められる植物由来の天然の毛染めをインターネットで調べてみた。信頼できる地元のブランドから1つ出ていることが分かったが、「購入」ボタンをクリックしようとしたちょうどそのとき、こう思い始めた:そもそも、白髪があることは本当にそんなに悪いことなのか?

白髪は年齢を重ねていくことの自然な一部だ。たぶん、私たちは、特に女性の絵のように完璧な髪の毛に、主流メディアでもソーシャルメディアにおいても、慣れすぎてしまったのだろう。確実に年齢が高い女性たちでさえも、実際の年齢とは全く関係のないように見える色の髪の毛をしている。

確かに、白髪になるのを防ぐ遺伝子に恵まれている人もいるだろう。しかし、多くの人はおそらく、自分の髪の毛を定期的に染めなければならない。

私が白髪を染めることに気が進まないのは、面倒くささから来ているのかもしれない。私はいつも、化粧や美容の商品にはあまり力を入れていない。髪にパーマをかけたことはなく、私が最後にマニキュアを使ってから少なくとも20年が経っている。必要な機会でない限り、私は出かける際に顔と首に日焼け止めを塗るだけで満足だ。

この問題の根本にあるのは、年を重ねることに対する私たちの考え方だ。年を取っているように見られたくないから、私たちは白髪を染めるのだろうか? しかし、私たちは年を取っていると見られて何が悪いのだろう

私は最近、美容外科医にインタビューをしたとき、彼は私に、「アンチエイジングや、加齢のプロセスを逆転させるなどというものは存在しない。私たちにできることは、加齢をゆっくりにすることだけだ」と話してくれた。彼の言葉は私の頭に残っている。

髪を染めてもらって、あるいは、シミを除去してもらって、自分自身に対して気分が良くなるのであるのであれば、それは確実に、いいお金(と時間)の使い方になりうるだろう。しかし、もっと持続可能なアプローチは、どのような見た目であるとしても、自分自身を愛し受け入れることかもしれない。

私は多分、髪を染めるのは最大でも年に1回だろう。残りの時間は、友人が言ったことに慰めてもらおう:「白髪でも、髪がないよりましだ」。

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