宙ぶらりんになっているとき、人は不確かな状態にある。limbo（リンボ）というのは、忘れられた場所、または無視された場所のことだ。

アメリカ人は、リベラル派も保守派も宙ぶらりん状態になっている。最近、ドナルド・トランプ氏が大統領選挙で再選を果たしたためだ。トランプ氏が１月20日に大統領に就任するとき、保守派が統治機構の三権 -- 議会、大統領職、最高裁判所 -- の全てを支配する。内閣は支持者から成り、トランプ氏は自分がしたいことをほぼすることができるだろう。それは、独裁者が持つ権力のようなものだ。トランプ氏は気まぐれで、予測不可能なので、アメリカ人 -- それに世界のアメリカ人以外の人々 -- は、今後何が起こるか全く分からない。

トランプ氏は、彼を批判する人々を投獄し、高額の貿易関税を課し、何百万人もの移民を強制送還すると公約した。そのリストはまだ続く。その多くが裕福ではない彼を熱心に支持する人々でさえも、懸念を示している。社会保障、メディケアなどの貧しい人々を支援する給付をトランプ氏は削減するだろうか？　彼らが心配するのに十分な理由がある。しかし、この男は全てのことについて嘘をつくので、これは全て憶測だ。よって、私たちは宙ぶらりん状態で待たされる。

では、一般市民として、私たちはどのように対処すればいいのだろうか？　宙ぶらりん状態で、精神の平和を見出すことができるだろうか？　なんといっても、私たちはこれから４年が待ち受けていて、それは不安定なものになりそうなのだから。

アメリカは、民主主義の危機に到達した。私たちが変化を好もうが好むまいが、変化を起こさなければならない。どの政党が権力の座に就くにしても、現状は分断しているように見える：裕福な人々対貧しい人々；持つ者対持たざる者；福音主義的アメリカ人対無宗教のアメリカ人。それはあまり変化しそうにないというのが私の意見だ。この国が生まれたときに、まさにこれらの問題について、私たちはイングランドと戦争をしたのではなかったか？　世界中の多くの国々が今、同じような危機に直面しているのではないか？　アメリカを離れて、他の国に住むことについて語っているアメリカ人もいる。まぁ、せいぜい頑張って。

でも、私たちにできることはこれだ。

自分の面倒をもっとよくみること。健康的な食事と運動、そしてセルフケアは医療費を削減することにつながり、健康な体は精神面の健康を改善するのに役立つ。

可能であれば、コストカットをしよう。もっと安い住居、もっと手頃な場所を検討しよう。今後の経済について、確信が持てるようになるまで、予算を立て、不必要な支出を制限しよう。

最新の情報を常に得ておくようにしよう。インフレ、政府の政策、労働組合、賃金と社会保障のプログラムについて、私たちに情報を与えてくれるニュースソースを見つけよう。知識は力であり、私たちに賢い選択をする選択肢を与えてくれる。ニュースを避けることで、怒りと憤りをいくらか軽減できるかもしれないが、現実と向き合うことだけが、独裁に打ち勝ち、マインドを変える唯一の道だ。

創造的でいよう！　絵を描いたり、編み物をしたり、習い事をしよう。頭ではなく、ケーキをオーブンに入れよう（「頭をオーブンに入れる」は「自暴自棄になる」という意味）。

他者に対して、思いやりの心を持とう。ユーモアは、分断社会にいて大いに役立つ。正しいことをして、親切でいよう。深呼吸をして、成長しよう。人生は変化するものだ。