大相撲名古屋場所での7月22日の千秋楽の敗北も、新たな王者となった御嶽海の喜びに水を差すことはなかった。
前日に自身初の幕内優勝を決めたこの25歳の関脇(御嶽海のこと)は、前頭9枚目の豊山(12勝3敗)に敗れ13勝2敗で場所を終えた。
熱のこもった一番で、御嶽海はあと少しで豊山を寄り切るところだったが、その前頭の力士(豊山のこと)は抵抗して土俵の中心まで戻した。
両力士が優勢になろうと押し合う中、御嶽海が土俵際で投げを試みたが、豊山の反撃で両力士が俵を超えて転がり落ち、新しい王者(御嶽海のこと)が先に地面に着いた。
3横綱と新しく大関に昇進した栃ノ心が今場所をけがで休場した中で、御嶽海がこの機会をつかんで初めて賜杯を抱いた。
「早かったようで、長いような」場所だったと御嶽海はうれしそうに、ドルフィンズアリーナの土俵下で行なわれた優勝者インタビューで述べた。