厚生労働省は6月1日、約1万人を対象に新型コロナウイルスの抗体検査を開始した。5月25日に緊急事態宣言が解除され国が感染の第2波に備える中、感染の規模をよりよく把握することを目指している。
ウイルスへの感染に反応して免疫機能が作り出す特定のたんぱく質を調べるこの抗体検査は、東京都と宮城県で開始され、6月3日には大阪でも始まる。
政府の目的は、無症状の人を含め第1波で実際に新
型コロナウイルスに感染した人の大まかな人数を把握し、国民が集団免疫を持ったのかを知ることだ。
この血液検査は、検査を受けることに同意した各都府県から無作為に抽出した20歳以上の住民3,000人ずつに実施されている。
この調査の結果は、政府が感染の第2波が来た場合に感染する可能性がある人数の見通しを立てて、ワクチンが入手可能になった際に接種が必要な人数を試算するのに役立つと期待されている。