新型コロナウイルス感染症の新規患者が全国的に急増していることで、高度な医療を提供する病院の44%が患者に必要な治療を提供できていないことが共同通信社の調査で明らかになった。
12月28日に発表された調査によると、がんなど通常の病院では治療が困難な疾患の患者に高度な治療を提供している病院の中には、新型コロナウイルス感染症以外の患者への手術を延期したり、救急患者の受け入れを制限したりしているところがあることが分かった。
日本では11月以降、新型コロナウイルスの感染者数が急増している。12月初旬に実施された調査結果は、この急増が医療システムに与えた負担の大きさを浮き彫りにしている。
新型コロナウイルスの感染者数は全国で22万4,000人以上が報告されており、死者は3,300人を超えている。
回答した病院のうち北海道大学病院は、新型コロナウイルス感染症患者の看護のために看護師をあてる際には、他の診療科に業務を縮小してもらう必要があると回答している。