横浜市長選で野党が支持する山中竹春氏が7人の候補者を破って勝利を収め、同市が地元である菅義偉首相にとって大きな政治的敗北となった。
立憲民主党が推薦し他の主要野党からも支持を受けた山中氏(48)の勝利は、菅首相にとって個人的にも政治的にも大きな打撃となった。衆院で横浜市の神奈川2区から選出された首相は、長年の友人であり支持者でもある元国家公安委員長の小此木八郎氏(56)を支持していた。
山中氏の勝利により、横浜市臨海部の山下埠頭地区へのカジノリゾート誘致計画にもブレーキがかかった。候補者8人のうち小此木氏と山中氏を含む6人は、横浜市議会と退任する林文子市長(75)が承認したこの誘致計画に反対していた。林氏は計画を支持した候補者2人のうちの一人だった。