岸田文雄首相は12月10日、元自民党幹事長の石原伸晃氏が最近任命された内閣官房参与の職を辞任したことを明らかにした。石原氏は自身が代表を務める政治団体が新型コロナウイルス感染症に関連した助成金を受給していた問題で非難されていた。
12月3日に石原氏をその職に任命した岸田氏にとって大きな痛手となった今回の事態は、この政治団体が昨年、コロナ関連の助成金約60万円を受け取っていたことが発覚したことによるものだ。
岸田氏は記者団に対し、石原氏は団体が公正な手続きにのっとって受給したことを説明したが、混乱を生じることを避けるために辞任を申し出たと述べた。
岸田氏は「石原氏の経験や経歴が政策を動かす意味で大変大きなものがあると判断した」と述べ、参与として問題はなかったと付け加えた。
石原氏の事務所は、申請は所管当局の確認を経て、必要な書類を添えて行なわれたとしている。