2019年末に新型コロナウイルス感染症が発生し、東京2020オリンピック・パラリン ピック競技大会は1年の延期を経て東京で開催された。観客の入場がほぼ全面的に 禁止されるなど、厳しいルールのもとでの催しとなった。だが、新型コロナウイルス による多くの制限にもかかわらず、大会はおおむね成功した。
開催国である日本は 金メダル27個を獲得し、アメリカの39個、中国の38個に次ぐメダルランキング3位と なり、過去最高の記録を残した。日本の金メダルには、13歳で2020年大会の最年少金 メダリストとなった西谷椛選手のスケートボード女子ストリートでのメダルや、長 年のライバル米国を2-0で破って日本初の野球での金メダル獲得となった野球男子 チームのメダルが含まれる。
パラリンピックでも日本は、37歳の国枝慎吾選手が車 いすテニスで獲った3回目の金メダルを含む13個の金メダルを獲得し、過去最も成 功した大会の一つとなった。
大会前、多くの人が選手村で感染が拡大する可能性を 心配したが、その心配はおおむね杞憂(きゆう)に終わった。