12月中旬に大阪の心療内科・精神科クリニックで発生した致命的な火災の容疑者が12月30日に死亡したと、警察が発表した。
殺人と放火の疑いがある谷本盛雄容疑者(61)は、25人が死亡した12月17日の火災による一酸化炭素中毒で重体になっていた。
警察によると、犠牲者25人全員の身元が確認され、その中にはクリニック院長の西沢弘太郎さん(49)も含まれている。
警察は書類送検に向けて捜査を続ける。しかし容疑者の取り調べができなくなったため、捜査が長引く可能性がある。
谷本容疑者はこのクリニックの患者だった。知人らは、彼は離婚や家族の死を経験して孤独な生活を送り、自殺願望があったのではないかと話している。
捜査関係者によると、同容疑者は11月下旬に約10リットルのガソリンを購入、2019年の「京都アニメーション」放火殺人事件(36人が死亡)を模倣しようとした可能性があることが判明した。