1月23日に、沖縄県名護市の市長選挙で、現職の渡具知武豊氏が2期目の当選を果たした。米軍基地の名護市沿岸部への移設を推進する岸田文雄首相にとっては、ひと安心というところだろう。
自民党および連立を組む公明党が推薦した渡具知氏(60)は、移設反対派の岸本洋平氏を破り、国による基地建設を阻止しようとする地元の取り組みに打撃を与えた。
今回の市長選は、年内に行なわれる県知事選挙や夏に全国規模で予定されている参議院選挙の前哨戦として注目されていた。
沖縄県の玉城デニー知事は、野党第一党の立憲民主党や日本共産党などが推薦する岸本氏を支持していた。
渡具知氏は、移設を支持するかどうか態度を明らかにしていない。