日本、米国、オーストラリア、インドの「クアッド」4ヵ国の首脳は5月24日、この地域での違法漁業の追跡やその他の活動を監視するための海洋構想という、「自由で開かれたインド太平洋」を守る新たな取り組みを発表した。
2回目となるクアッドの直接会合は、東京で開かれた。ロシアによるウクライナでの戦争が、中国の主張が強まるインド太平洋で同様の事態を起こさないための警告とみなされている中でのことだ。
岸田文雄首相は会議の冒頭で、「ロシアによるウクライナ侵略は、国連憲章でもうたわれている諸原則への真っ向からの挑戦」であると述べた。
「インド太平洋で同じようなことを起こしてはいけない…われわれが一堂に会して4ヵ国の連帯と『自由で開かれたインド太平洋』という共通のビジョンへの強固なコミットメント(関与)を(国際社会に)示す意義は極めて大きい」と岸田首相は述べた。