インターネット上の侮辱に対する罰則強化の一環として、懲役刑を導入する法案が 6月13日の参議院本会議で可決され、ネットいじめに対する日本の取り組みの大き な前進となった。
刑法改正の動きは、ネットフリックスの人気リアリティー番組「テ ラスハウス」の出演者でプロレスラーだった木村花さん(当時22歳)が自殺した後に 勢いを増した。彼女は2020年5月、ソーシャルメディア上で憎悪に満ちたメッセージ を大量に受けて自殺に追い込まれたとみられている。
国会では、規制強化と表現の 自由のバランスをどう取るかが議論の中心となってきた。
日本では侮辱と名誉毀損 (きそん)は、前者が特定の行為に言及することなく公然と人をおとしめるという点 で区別されるが、どちらも法律の下で処罰される。
現在、侮辱罪の罰則は30日未満 の拘留または1万円未満の科料だ。今回の改正案では、1年以下の懲役を導入し、罰 金が30万円以下に引き上げられる。