松山英樹は8月18日、後半9ホールの不安定なプレーを乗り切ってイーブンパーの70で最終ラウンドを終え、フェデックス・セントジュード選手権を制し、自身10勝目となるアメリカPGA ツアータイトルを獲得した。
パリ五輪の銅メダリストである松山は、通算17アンダーの263で終え、世界ランキング2位のザンダー・シャウフェレとフェデックス・カップ前回優勝者のビクトル・ホブラン(ノルウェー)に2打差を付けた。松山は17番と18番で連続バーディーを奪い、米テネシー州メンフィスで開催された大会での優勝を確実にした。
この32歳の日本人スター選手(松山のこと)にとって何とも大変な1週間となった。彼は、キャディーの代役を探さなければならず、コーチとは電話でしかやりとりできなかった。3人はパリ五輪の帰りにロンドンで夕食に出かけ、目を離した隙に何者かが彼らのバッグを盗んだ。泥棒は松山の財布と、キャディーとコーチのパスポートを盗んだ。後者の2人は日本に戻らなければならなかった。
この優勝で松山は、自らが持つアジア人選手としてのPGA ツアー最多優勝記録を更新した。