架空の建築アドバイザー業務に対する大学からの報酬支払いに関連して警察は1月13日、東京女子医科大学の岩本絹子元理事長を背任容疑で逮捕したと、捜査関係者が明らかにした。
関係者によると、岩本容疑者(78)は2018年7月から2020年2月にかけて、建築士への新校舎建設のアドバイザー報酬約1億2,000万円を大学側に不正に支払わせた疑いが持たれている。
警視庁は支払われた金銭が岩本容疑者に還流され私的に使用された疑いがあるとして、報酬額の算定に正当な根拠はなかったと結論づけた、と関係者は語った。
関係者や第三者委員会によると、その建築士は2016年4月から大学の建築アドバイザーとして働き始め、当初は日給4万~5万円を受け取っていたという。
岩本容疑者は2018年2月に報酬の引き上げを提案した。