インドネシアのある都市の職員たちは、子どもたちをスマートフォンから引き離す計画を立てた—自分で育てる各自のふわふわのヒヨコを与えることで。
機械(スマ—トフォンのこと)から子どもたちの注意をそらすための試みで、首都ジャカルタの南東150キロほどのところにあるバンドンの小中学校では生後4日のヒヨコ約2千羽が生徒に配布された。
生徒たちは始業前と放課後、この新しいペットに餌をやらなければならず、家か、裏庭にスペースがなければ学校の敷地内で飼うことができる。
11月21日に行なわれたテープカットで、ケージに入った数十羽のヒヨコが配られ、看板には「よく面倒をみてください」と書かれていた。
「しつけの側面もある」と、バンドン市のオデッド・モハマド・ダニエル市長は述べた。
母親のYayah Ratnasariさんは、「スマートフォンではなくヒヨコ計画」に大賛成で、息子がこれで家禽農家になる気になるかもしれないという期待さえ示した。
「スマートフォンで遊ぶより、ヒヨコの世話をしたほうが、子どもたちにとって有益だ」と彼女は話した。
しかし、彼女の10代になる息子Rabilさんは、あまり熱心ではなかった。「スマートフォンで遊ぶほうが面白い」と彼は言った。