テキサス州のある男性は、20万ドル(2,120万円)するランボルギーニの「ウルス」で猛スピードで走り去ったのではなく、政府の新型コロナウイルス救済融資の160万ドル(1,700万円)を散財するのに使ったことでアメリカ当局に逮捕された後、8月4日にゆっくりと刑務所へ向かった。
リー・プライス3世さん(29)は、新型コロナ対策の中小企業融資プログラム「Paycheck Protection Program(PPP)」での政府からの2つの融資を、本当は有していない従業員に賃金を支払うためとして確保した後、詐欺罪で起訴されたと、司法省は声明で述べた。
従業員に支払うのではなく、彼はその資金を使ってスポーツカーやロレックスの時計、不動産、フォード車の小型トラック「F-350」といった高級品を買い、数千ドルをヒューストンのストリップクラブで使ったと、この声明は伝えた。
2つの融資で確保された金額は、1つの会社に90万ドル(9,500万円)以上、もう1つの会社に70万ドル(7,400万円)以上を受け取ったとされる。しかし、起訴状によると、どちらの会社にも従業員はいなかったという。
議会は3月下旬、新型コロナウイルスのパンデミックを中小企業が生き残れるよう救済するためにPPPプログラムを承認し、賃金、家賃、水道光熱費に使用されるのであれば返済が免除される融資を提供していた。