ランはあまり醜いと呼ばれることはないが、ロンドンのキュー王立植物園は、マダガスカルの森の中で発見された通常であれば鮮やかで繊細な花の新種をそう表現した。
2020年にキュー王立植物園の科学者とその世界中の協力者が名付けた156種の植物と真菌の1つであるガストロディア・アグニセルスは、「世界一醜いラン」の称号を獲得した。
「このランの11ミリの花は、小さく、茶色で、かなり醜い」とキュー王立植物園は今年の発見トップ10のリストでそう書いた。このランは栄養を真菌類に頼っていて、葉やその他の光合成組織を持たない。
絶滅危惧種と評価されたが、この植物は国立公園内にあるため、ある程度保護されている。
今年正式に名付けられたその他の発見の中には、イギリスの6つの新種のフウセンタケ属の毒きのこ、2010年にナミビア南部で見つかった奇妙な低木1種があった。
この低木には奇怪なうろこ型の葉があり、極めて熱い自然の塩田で育つため、ラテン語の「tigani(フライパン)」と「phyton(植物)」に由来して「ティガノフィトン」と名付けられた。