ローマは何世紀もケルト人、西ゴート族、ヴァンダル人に侵略されてきたが、この永遠の都(ローマのこと)は今、全く異なる種類の荒れ狂う勢力に立ち向かっている:ごみを探す野生のイノシシだ。
イノシシが家族勢揃いでローマにいるのが日常的な光景になり、子どもから大人まで10~30頭の獣(イノシシのこと)の集団が市の周りの広い公園から現れるようになった。イノシシは、ローマの悪名高い、溢れるごみ箱の中に食べ物を探しに渋滞した道を小走りに駆け下りていく。
ごみをあさる動物たちが店やベビーカー、遊び場を行進して過ぎっていく様子を、いら立ったローマの人々が動画に収め、ソーシャルメディアにイノシシの動画を投稿することは、ちょっとした気晴らしになっている。
「歩道を歩くのが怖いです。歩道の片側にはごみ用の大型ごみ容器があって、(イノシシに)飛びかかられるので」と、孫を迎えるために小学校の外で待っていた79歳の祖母のグラツィアさんは語った。彼女は苗字は名乗らなかった。
野生のイノシシは最大で、体重が100キロ、身長80センチ、体長150センチに達することがある。