5月13日に掲載されたアメリカ航空宇宙局(NASA)の「ルナー・リコナイサンス・オービター(LRO)」が撮影した画像の分析によると、月は着実に縮んでおり、月面にしわができたり、揺れが起きたりしているという。1万2,000枚以上の画像を調査した結果、月の北極近くにある月盆地「マレ・フリゴリス(氷の海)」はひびができていて、移動していることが明らかになった。地球とは異なり、月には地殻変動するプレートがなく、その代わりに45億年前に月が形成されてから徐々に熱を失っていることで地殻活動が生じる。これにより、まるでブドウがしなびてレーズンになるように月の表面にしわができている。その結果、月は過去数億年をかけて約50メートルやせてきた。