死者を出す微小粒子状物質による世界最高レベルの大気汚染に見舞われている200都市のうち、90%近くが中国とインドにあり、残りのほとんどはパキスタンとインドネシアとなっていると、研究者が2月25日に報告した。
IQエアとグリーンピースが共同発表した『世界大気の質報告書』によると、人口を加味すれば、いわゆるPM2.5による大気汚染が最悪な水準にある国としてバングラデシュが浮上しており、その後には、パキスタン、モンゴル、アフガニスタン、インドが続いているという。
直径わずか2.5ミクロン—人間の髪の毛の幅の30分の1ほど—以下の微粒子物質は、呼吸器官から血流に入り込むほどの小ささで、ぜんそくや肺がん、心臓疾患を引き起こす。