「ワンダーチキン」の愛称で呼ばれる極小の化石の頭蓋骨は、現在の鳥の初期の祖先を垣間見る稀な機会を科学者に与えた。現代の鳥の化石として知られているなかで最古かもしれない。
現在の鶏のような鳥に似た顔を持ち、生きたアヒルに似た鳥のような背を持つ「ワンダーチキン」は、「現生鳥類の家系図の下部に近い」とケンブリッジ大学のダニエル・フィールド氏は述べた。
フィールド氏をはじめとする科学者は3月18日に『ネイチャー』誌で発表された報告でこの発見を明らかにした。ベルギーで発見されたこの化石は、6,670万年から6,680万年前のものだ。研究者は、足の骨からこの生き物が体重わずか395グラムほどのとても小さなアヒルくらいの大きさだと推定した。