オーストラリアのグレートバリアリーフが過去最大の広さのサンゴ礁の白化現象に苦しんでいると、科学者は4月7日、気候変動がこの世界最大の生命体に及ぼしている脅威に関する緊急の警告で発表した。
ジェームズクック大学のテリー・ヒューズ教授は、過去最高となった海水温により、2,300キロにわたるサンゴ礁でわずか5年間で3度目の大規模な白化減少が起こっていることが、3月の終わりの2週間の間に空中から実施された1,036ヵ所のサンゴ礁の包括的な調査で分かったと述べた。
白化現象は健康なサンゴが海水温の変化によるストレスを受けた場合に発生し、サンゴに細胞に生息する藻を放出させて、その鮮やかな色を失わせる。