科学者は歯のエナメル質からこれまでに得られた中で最古の人類の遺伝物質を抽出した。これまでスペインの洞窟の化石から見つかっていた謎の絶滅種ホモ・アンテセッサーの、人類の進化系統においての重要な地点を明らかにする助けとなった。
研究者は、スペイン北部のアタプエルカ村付近で発掘された80万年前のホモ・アンテセッサーの大臼歯と、ジョージアのドマニシ町付近で発見された177万年前のホモ・エレクトスの大臼歯から遺伝物質を得たと発表した。
研究者は、パレオプロテオミクスと呼ばれる方法を用いて、化石化した歯から古代人のタンパク質を取り出した。