現在の氷床の急速な融解のリスクを強調する4月20日発表の新しい研究論文によると、約1万4,000年前にユーラシア大陸の氷床が融解し、地球の海面水位が約8メートル上昇したという。
地球の最終氷期極大期は3万3,000年ほど前に始まり、その頃は広大な氷床が北半球の多くを覆っていた。
当時、ユーラシア大陸の氷床—スカンジナビア半島の多くを覆っていた—は、現代のグリーンランドの氷床が保持している凍った水の約3倍の量を含んでいた。
しかし、『ネイチャー・ジオサイエンス』に掲載された研究論文の著者によると、急速で局所的な温暖化で、この氷床はわずか500年の期間に崩壊したという。