北極地方各地に散らばって潜む「ゾンビ火災」—昨年の記録的な火災で残った火—が、例年になく気温が高く乾燥した春を経て再燃している可能性があると、科学者は5月27日に警告した。
「我々は衛星による観測データで、『ゾンビ火災』が再燃した可能性を示す兆候を捉えた」と欧州連合のコペルニクス大気モニタリングサービスの上席研究員で原野火災が専門のマーク・パリントン氏は述べた。
地上での観測ではまだ確認されていないそのホットスポットは、昨年夏に火災のあった地域に特に集中している。2019年は、シベリアとアラスカの広い範囲で前例のない規模と継続期間の火災が発生した。