インドで大気がきれいになった過去最長の期間は、世界で最も汚染された首都であるニューデリーで著しい大気質の悪化が記録された9月に終わった。この大気質の悪化は一部に農業者らが農産物廃棄物を焼却したことが原因となっている。この時点まで、ニューデリーとその近郊都市では、新型コロナウイルスの感染拡大を食い止めるための全国的な厳しいロックダウン(都市封鎖)による小休止を享受していた。
しかし、経済活動の回復とやや早い農産物廃棄物の焼却の開始により、その空気は再び毒性を増した。ロイターによる政府データの分析によると、9月には、有毒なPM2.5の粒子の1立法メートルあたりの濃度は平均で47.64マイクログラムとなり、前年同時期よりも17%多くなったという。