新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックにより、科学者らが十分な評価を受けずに急いで結果を発表し、欠陥のある可能性がある科学研究が増加していると、主要な医学倫理学者が9月25日に明らかにした。新型コロナウイルスが登場してから、このウイルスに関連した学術論文が4,000本以上出されているが、その多くは専門家による完全な評価のプロセスの恩恵を受けずにオンラインに掲載されている。
クイーンズランド州のボンド大学医科薬学部のカトリーナ・ブラムステット教授は、急いで発表された、あるいは、不正確な研究は、命を危険にさらしかねないと『ジャーナル・オブ・メディカル・エシックス』誌で警告した。7月末時点で、撤回または引き下げになったか、「懸念の表明」のタグが付けられたCOVID-19についての掲載記事は19本、査読前論文は14本ある。