2004年から2007年の間に日本でがんと診断された患者の10年後の生存率は58.3%で、前回の調査から1.1%ポイント向上したと、国立がん研究センターが明らかにした。この調査は、同センターが2000年頃にデータを収集し始めて以来、平均寿命が継続して改善されていることを示しており、同センターでは治療が受けやすくなったことによるものとしている。
生存率の向上は、新しい治療法の開発だけに依拠するものではなく、どれだけ「一般的な治療が全国で受けやすくなってきたか」によると、千葉県がんセンター(研究所)がん予防センターの三上春夫部長は述べた。