ドイツの研究者は、脊椎損傷を負って麻痺したマウスを、脳内に注入された「デザイナータンパク質」を用いて、これまで哺乳類では回復不可能と考えられてきた神経の接続を再構築し、再び歩けるようにした。
スポーツや交通事故で引き起こされることの多い人間の脊椎損傷では、筋肉と脳の間で情報を運んでいる神経繊維が全ては回復できないことで、損傷を負った人は麻痺したままになってしまう。
しかし、ルール大学ボーフムの研究者は、「デザイナータンパク質」を用いて、麻痺したマウスの神経細胞を再生するよう刺激することができた。この治療を受けた麻痺したげっ歯類(マウスのこと)は、2~3週間後に歩き始めたと、研究者は述べた。