気候変動が世界の気温をこれまで以上に高くする中、地球上の氷は現在、1990年代半ばよりも速い速度で溶けていると、新しい研究が示唆した。
全て合わせると、1990年代半ば以降、推定で28兆メートルトンの氷が世界の海氷、氷床、氷河から溶けてなくなった。年間では、溶解率は現在、30年前よりも約57%速くなっていると、科学者は『クライオスフィア』誌に1月25日に掲載された研究で報告している。
1994年から2017年の衛星データを用いて、イギリスの科学者チームは、世界は1990年代には年に平均0.8兆メートルトンの氷を失っていたが、近年では年に約1.2兆メートルトンを消失していると算出した。