アメリカは6月7日、アルツハイマー病患者を治療する「アデュヘルム」と呼ばれる薬を承認した。これは、この病気に対するほぼ20年ぶりの新薬で、この症状に関連した認知力低下に対処する初めての薬だ。
この決定は予想されていたが、異論もあった。米食品医薬品局(FDA)が昨年11月に招集した独立専門家委員会は、「アデュヘルム」の効果を示す証拠が不十分であり、承認には反対すると勧告していたためだ。
「アデュヘルムは、アルツハイマー病の根本的な病態生理、つまり脳内のアミロイドβプラークを直接対象とした初の治療薬だ」と、FDAのパトリツィア・?カバゾニ氏は述べた。