「ヒルガタワムシ」と呼ばれる極小生物が2万4,000年間シベリアで凍結された後に蘇生し、この生物そのもののクローンを生成することに成功したと、ロシアの科学者が6月7日に発表した。
『カーレント・バイオロジー』誌に掲載されたこの展開についての論文の共著者スタス・マリャービン氏は、この研究成果は、長い間の休息を持ちこたえるのにこの多細胞生物がどのようなメカニズムを使っているのかに関して、興味深い問いを提起すると述べた。
研究チームは、ロシア北極圏のアラゼヤ川から試料を集めるためにドリル掘削装置を使い、放射性炭素年代測定法を用いてその試料の年代を2万3,960~4,485年前と判定した。