ブラジルの研究者は、あるヘビの種の毒に含まれる分子が、サルの細胞でコロナウイルスの再生を抑制したことを発見し、新型コロナウイルス感染症を引き起こすウイルスに打ち勝つ薬品開発に向けた一歩となる可能性がある。
科学誌『モレキュールズ』に8月に掲載された研究で、クサリヘビ科「jararacussu」が生成する分子がサルの細胞でウイルス増殖力を75%抑制したことが分かった。
この分子はペプチドで、ウイルス増殖に不可欠なコロナウイルスの酵素PLProに、他の細胞を傷つけることなく連結できるアミノ酸の鎖だ。
「jararacussu」はブラジルで最も大型のヘビの1つだ。