京都大学の研究チームは、人工多能性幹細胞(iPS細胞)を活用して、筋萎縮性側索硬化症(ALS)に対する薬の効果を試験し、有望な薬が1つ見つかったと、9月30日に同チームは発表した。
研究チームは、ALS患者に由来するiPS細胞を通じてこの病気を再現した。
その細胞に対して一連の薬を試したところ、慢性骨髄性白血病の治療に使われる「ボスチニブ」が臨床試験でALSの進行を9人中5人で遅らせたと研究チームは述べた。
日本にはALSに苦しんでいる患者が約9千人いる。そのはっきりした原因は不明で、根本的な治療はまだ確立されていない。