火星に探査機を着陸させるロシアとヨーロッパ共同のミッションは、ロシア政府によるウクライナ侵攻とその「悲惨な結果」をめぐる制裁のため、一時中断されたと、欧州宇宙機関は3月17日に発表した。
このミッションは、生命体の痕跡を探して土をドリルで掘る探査機を火星に乗せるため、ロシアの発射機と着陸機を使って9月に打ち上げられる予定だった。
しかし、ロシアの宇宙機関ロスコスモスは、打ち上げを保留にし、フランス領ギアナのクールー.にあるヨーロッパの宇宙船基地から100人以上の作業員を撤退させることで、欧州連合(EU)の制裁に応じた。
「エクソマーズ」は当初、2020年に打ち上げられる予定だったが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックのため、延期されていた。