気候変動を抑制するには、世界は二酸化炭素排出削減以外のことにも取り組み、地球温暖化に大きな影響を及ぼす亜酸化窒素といったあまり知られていない汚染物質も抑えなければならないと、新しい研究が示唆した。
数十年間に及ぶ気候変動に関する会議は、二酸化炭素排出量に焦点を当ててきたが、放射熱を吸収するブラックカーボンや、ハイドロフルオロカーボン、亜酸化窒素を含め、温室効果のある他の汚染物質にはあまり注意が払われてこなかった。『アメリカ科学アカデミー紀要』誌に5月23日に掲載された研究によると、メタンと共に、これらの汚染物質は現在の温暖化の原因の約半分を占めているという。