巨大な南極の「スウェイツ氷河」―「終末の氷河」というニックネームで呼ばれる―を研究している科学者たちは、氷河の弱っている部分に温水が浸透していて、気温上昇によって引き起こされている融解を悪化させていると述べていると、『ネイチャー』誌に掲載された2つの論文が2月15日に発表した。
スウェイツ氷河はフロリダ州ほどの大きさがあり、世界の海水面を50センチ以上上昇させる潜在性を持ち、近くの氷河を不安定にしてさらに3メートル海水面を上昇させる可能性がある。
2つの論文のうちの1つでは、研究者たちは温度が上がった海水は氷河の割れ目と、テラスとして知られる他のすき間に侵入していて、年間30メートル以上の横続きの融解を引き起こしていることを明らかにした。