宇宙が予想を上回る速度で拡大していることを示す困惑させる観測についての新たな裏付けは、科学者たちにその原因を思案させている―謎に包まれた宇宙の構成要素であるダークエネルギーやダークマターに関連する何らかの不明な要素が原因なのかもしれない。
アメリカ航空宇宙局(NASA)のジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡からの2年間のデータは今、宇宙の膨張率は天文物理学者たちが宇宙の当初の状況と数十億年間の進化として知っていることを基に予測されていたものよりも速い―約8%速い―というハッブル宇宙望遠鏡による以前の発見を証明した。この食い違いは、「ハッブル・テンション(ハッブル定数をめぐる緊張)」と呼ばれている。