アメリカ航空宇宙局(NASA)が小惑星ベンヌから採取した岩とちりの試料は、生命の化学的な基本構成要素の一部を示した。
アメリカの宇宙機関(NASAのこと)のロボット宇宙探査機オシリス・レックスは、2020年にこの小惑星(ベンヌのこと)から試料を採取した。その試料は、2023年にカプセルの中に入れられパラシュートで地球に届けられた。
この試料の分析結果2件が1月29日に発表された。1件では、その試料が有機化合物の多様な混合物を含んでいることが明らかになった。もう1件ではその試料が、生物誕生以前の有機化学が反応を起こした可能性がある湿った環境のベンヌの親天体で、塩水が蒸発したときに形成されたミネラル分を含んでいたことが明らかになった。