アメリカの規制当局は1月15日、国内の食品供給から着色料赤色3号を禁止した。これは、発がん性のリスクを理由に化粧品から赤色3号の使用が禁止されてから35年近くが経った後のことだ。アメリカ食品医薬品局(FDA)の職員は、食の安全と健康を擁護する24人の活動家たちが申し立てた2022年の請願を承認した。活動家は、甘いお菓子やスナックケーキ、マラスキーノチェリー(赤く着色した砂糖漬けチェリー)に鮮やかな赤い色合いを与える赤色3号の使用許可を取り消すようにFDAに求めていた。
FDAは、いくつかの研究で、実験用のラットにおいてこの着色料(赤色3号のこと)ががんを引き起こしたことが分かったため、「法の問題」としてこの行動を起こしていると発表した。今回の使用禁止により、赤色3号は食品、健康補助食品、咳止めシロップなどの経口医薬品の承認された着色用添加物のリストから削除されることとなる。