再起したジョー・バイデン氏は、多様な連立の支持を得て全国で広範囲におよぶ勝利を果たし、他方、進歩的な対立候補のバーニー・サンダース氏はカリフォルニア州での勝利を得てスーパーチューズデー最大の成果を獲得して、民主党の一度は多数となった大統領選挙候補者選びは、突如2人の男(バイデン氏とサンダース氏のこと)の一騎打ちへと変容した。
完全に異なったアメリカの未来観を持ったこの70代の生涯の政治家2人は代議員獲得をかけて争った。14州とアメリカ領1ヵ所で一連のいちかばちかの予備選挙が行なわれ、2020年の大統領選挙指名候補者争いの投票で最も重要な日となった。勝者は11月の総選挙でドナルド・トランプ大統領と対決することになる。
少なくなっている民主党の候補者にまだ残っている他の目立った候補者、ニューヨークの大富豪マイク・ブルームバーグ氏とマサチューセッツ州選出の上院議員エリザベス・ウォーレン氏の2人は、生き残りの瀬戸際にいた。ウォーレン氏は自身の選出州で気詰まりな3位で終わり、ブルームバーグ氏は5億ドル以上を投じて1ヵ所―アメリカ領サモア―での勝利しか上げられなかった後、自身の立候補を見直す予定だ。
バイデン氏対サンダース氏という指名争いの新たな輪郭は、3月4日の遅くに2人が互いにこの国の両端で果し合いのような勝利の演説をする中、その日の終わりまでにはっきりとしていった。