検察官の退職年齢を延長しようという政府の企てに数々の日本の著名人がツイッターで抗議した。この動きは国を「壊し」かねないと警告する投稿もあった。
男優、女優、ミュージシャンなどを含む人々によるツイートは、「#検察庁法改正案に抗議します」という意味の日本語のハッシュタグをつけて他のユーザーに広くリツイートされ、5月10日の夕方までに合計380万ツイートを超えた。
退職年齢を63歳から65歳に引き上げるというこの法改正案は、先月から国会で話し合われている。内閣が承認すればさらに延長が許され、この特例の規定について、どの検察官が長く在職できるようにするかを政権が決められるようにすることで、公正な司法制度を損ないかねないという批判の声が上がっている。
「保身のために法や政治をこれ以上ねじ曲げないでください。この国を壊さないでください」と男優の井浦新さんは述べた。
多くの人々が、新型コロナウイルスの危機の最中にこの法案を可決しようとする政府の企てを非難した。
「このコロナ禍の混乱の中、集中すべきは人の命」と、演出家の宮本亜門さんは述べ、この法案のことを「民主主義からはかけ離れた」と表した。
安倍政権は今年初めに、東京高検検事長の黒川弘務氏が63歳になった後も続投できるようにしようとして批判を浴びた。
黒川東京高検検事長は、首相官邸のお気に入りだと広く考えられており、この動きは野党と弁護士団体からの批判を引き起こした。