強い台風が九州のほとんど全域を暴風で打ちのめし、大規模な停電を引き起こし、交通や携帯電話のネットワークを混乱させ、日本では9月7日にこの台風で2人が亡くなり、4人が行方不明、108人が負傷した。
鹿児島県では70代の女性が、9月6日に知人の家へ避難しようとしているときに側溝に落ちた後、病院で亡くなり、佐賀県では男性が家の2階の窓を補強していて落下して死亡したと、それぞれの地方当局が伝えた。
9月7日、11県で約2万3,000人が避難し、九州では約20万世帯が停電していた。
台風10号は、朝鮮半島へ向かい、気象庁では一部の地域で集中豪雨と強風、高潮を警告し、広い範囲で警戒を続けるよう促した。
大手携帯電話会社のNTTドコモ、KDDI、ソフトバンクは、九州、四国、中国地方の地域でネットワークが混乱したと発表した。
長崎市の野母崎町では、9月7日の早朝に風速が過去最高の213.84キロに達した。