黙とうと祈りと原発に反対する抗議活動とで、日本は3月11日、10年前に見舞われた巨大地震と津波による1万8,000人以上の犠牲者を追悼した。
マグニチュード9.0の地震―記録上最も強い地震の1つ―が引き起こした巨大な波が2011年3月11日に北東部の沿岸を襲い、東京電力福島第1原子力発電所の機能を損ない、空気中に放射性物質が放出され、16万人以上の住民が避難を余儀なくされた。
午後2時46分、この地震からちょうど10年後に、徳仁天皇と雅子皇后は、東京で開かれた追悼式典で、死者1万5,900人、行方不明者2,525人を追悼して、黙とうを捧げた。
徳仁天皇は、愛する人を失うこと、仕事を失うこと、コミュニティを失うことを含めた三重の災禍のせいで、生活の大きな変化に順応しようと苦しんできた人々のことを思うと「心が痛む」と語った。徳仁天皇は、被災者に寄り添い、「困難な状況にある人々が、誰一人取り残されることなく」生活を再建することを手助けすることが重要だと強調した。
菅義偉首相は追悼式で、亡くなった人々のことを思うと今なお耐え難いと述べた。
「最愛のご家族やご親族、ご友人を失われた方々のお気持ちを思うと、今なお哀惜の念に堪えない」と首相は述べた。
新型コロナウイルスの感染拡大を予防するため、追悼式典の出席者たちはマスクを着用し、物理的距離を確保した。