救助隊員たちは7月5日、静岡県の海辺のリゾート地の熱海市を、土石流がごう音を立てて襲った後、閉じ込められている可能性のある20人以上を捜索して、汚泥とがれきの中を掘り起こした。この土石流で少なくとも4人が亡くなった。
熱海市の齊藤栄市長は、24人が7月6日の朝になってもまだ連絡が取れない状態になっていると述べた。住民基本台帳に登録されている人で所在不明だった60人のうち大多数が職員らに連絡をして、無事であると知らせた。熱海市のアパートや家屋の多くが別荘または休暇用の賃貸であるため、職員らはその数を二重に確認していた。
当初、147人と連絡が取れなかったが、職員らは、多くが安全に避難したか、家にいなかったことを確認した。遺体で発見された4人の他に、25人が救出されたと職員らは述べた。
熱海市で大雨が数日間続いた後、7月3日に土石流が発生した。熱海市では、多くの海辺の町のように、急斜面に家屋が建てられている。温泉や神社、商店街で知られる伊豆山地区を土石流は切り裂いた。
この災害は、開幕まであと3週間以下となった東京オリンピックに向けて、当局が準備をする中でさらなる試練となっている。かたや、日本はまだ新型コロナウイルスのパンデミックのさなかにあり、首都での感染件数は着実に増えている。